うつと不安の認知療法練習帳とそのガイドブック
- 2009/07/28 19:12
前任の主治医の話には認知療法が出てこなかったのだが、現在の主治医の先生になってから突然そのことを口にされ以前買ってあった『いやな気分よさようなら~自分で学ぶ『抑うつ』克服法~(Feeling Good)』を購入して知っていたので、
「あ、俺は認知療法受けるのか」
と思った。加えて『うつと不安の認知療法練習帳(創元社)』を薦められた。初め俺は『うつと不安の認知療法練習帳ガイドブック(創元社)』の方だと思って『セブンアンドワイ』で購入したのだが、読み進むと被治療者(患者)のものではなく治療者(精神科医・セラピスト)向けの本であって、俺が読んでいいものかねぇ、手品の種を先に見ちゃっていいのかねぇと思って前者の『うつと不安の認知療法練習帳(創元社)』を購入してちょこっと読み始めたところだ。これらの本はうつ患者、不安障害患者のみならず健康な人でも日常よくある怒りだとか、イライラだとかを軽減もしくは消滅させることが出来るテクニックとして効果がはっきりわかるのだそうだ。少々高いがプリントTシャツ3枚組1,980円買う余裕があれば大丈夫だろう。
台所をごそごそやっているといつ買ったかわからないコーヒー豆があった。古い感じがしたので少々不安だったが一応アイスコーヒー用の淹れ方で淹れて、飲んでみたらば酸~っぱい酸っぱいなんじゃぁこりゃってくらい酸っぱいしかも柑橘類のような爽やかな酸味ではなく不快な酸っぱさ、あぁ酸化したんだなっていう感じの…。あ~ダメだよこれじゃぁ。飲めない。胃がおかしくなる。インスタントの方がよっぽど美味い。
コーヒーねぇ…二人で暮らしていた頃にできた習慣なんだこれも…。コーヒーにまつわるあらゆる記憶がコーヒーのようにほろ苦い。
初めはグリーンのMJBのコーヒー缶だったのだけれど、吉祥寺で見つけた『カルディコーヒーファーム』で自家焙煎の豆を買うようになって、別れるまで通い続けた。別れた後、板橋にいた時、遊びに来た女の子をカルディに連れて行ったら大喜びで開拓しといてよかったと思った。カルディは、自家焙煎のコ―ヒ-がメインだが、輸入食材…例えばパスタとか調味料、業務用うずら茹で卵缶、ぴーたん、チーズ、ハム、製菓用品(ケーキ型、クッキー型、パウンド型、スケッパー、絞り袋etc)一日居ても飽きないと思う。女性ならなおさら。楽しい。
楽しいんだけれど、それに付随する記憶が痛い。俺はこうしてまだ、元カノのことを引きずっている。別れて10年も経つのに未だに…。ストーカーになっていないだけ褒めてくれ。えーあれから10年も経つのか…もう、あの人にとっては遠い記憶になっているかもしれない。けれど俺にはまだリアルな記憶で未だ継続中の事だ。でも、あの人にとっては俺と別れて正解だった。ずるずると、婚期を逃してしまうより仕事も気持ちもあって結婚スタンバイOKの人のところへ行く方がずっとましだ。あの人にはとてもいい選択だったと言えるだろう。ファインプレイだ。世の中そんなもんだ。誰かの微笑みの陰には誰かの涙がある。そんなもんだ。神のような超人間的存在がいるとしてもそれは平等ではない。誰でも等しく笑顔でいられるようにはこの世の中できてはいない。笑う人あれば泣く人あり。
恋の傷は恋でしか癒せないと思う。けれど俺には、次の恋愛というものはないだろうから、傷は化膿し、壊死するだろう。「壊死」それが意味するのがなんなのかは知り得ないが。心が壊死する…どういうことだろう…。手がつけられないほど心が腐り災厄をばらまく…そんなところだろうか。何年一緒に過ごしても、破綻すればその恋愛は失敗。結婚も然りだ。ああきりがない。やめた。
昼間は、ずっと寝ていた。来客があったようだが、俺には関係ないのでそのまま寝続けた。18時半頃起きて素麺を食べる。
歌手の川村カオリさんが乳がんのため亡くなったそうだ。今年は芸能人受難の年。これからは多くの若年層ががんなどで若くして亡くなる予感…。めでたくない話だな。
乳がんは…難しい問題だな。乳房を全摘+リンパ節郭清なんていったら、若い女性はかなり抵抗があるだろう。あって当然だ。うちの母も乳がんを経験している。母の場合、俺のようなできそこないがいたから俺を置いて死ねないということで、ごく初期の乳がんだったが、乳房全摘+リンパ節郭清をして徹底的な治療をした。母は「女性」ではなく「母親」であることを選択した。申し訳ない。母が選択した「リンパ節郭清」は微小転移を想定して行われるが、リンパ節を除去すると水分の行き場がなくなって上腕の浮腫(むくみ)を起こす。母も時々腕が苦しいといって手をあげてひらひらさせている。
乳房温存を望む女性にとって何を優先させるかが難しい問題になる。延命か、QOL(Quality Of Life)か。今は縮小手術を選択することも多くなっているらしい。いずれにしても、早期発見がカギだろう。今回の川村さんの場合は若かったために進行が早かったのだと思う。ご冥福をお祈りする以外にない。NHKラジオ第一22時50分のニュースでもふれられていた。
しかしそれにしてもがんは…今や二人に一人が罹患する時代…乳がんに限らず、胃がん、大腸がんetcどのがんにしたって、否、がんだけではなく全ての疾病が辛く、苦しい。気が滅入るし、怒りもあるし…。
ただ、全ての疾病とは言っても、外見上明らかに異状が認められる場合は周囲に納得してもらえるが、精神病…の中でも、一見普通に見えるうつ病や不安障害、気分障害、人格障害などは多くの場合、症状も自己申告に依っているため、「仮病じゃないか」と言われれば反論のしようがない。そこが辛いところだ。また、「精神の病気」=「危険人物」「欠陥品」という見方も多い。本当に危険人物の人もいるがごく一部だ。そのごく一部の印象が全体に広がってしまっている。誰が悪いわけではないが、それだけに不幸な事だ。
話がぶれてしまったが、がん。乳がんは全摘したもう一方の乳房に転移することもあるけれど骨に転移することも多く、母は最近まで骨シンチグラフィ検査をしていた。忌野清志郎さんも骨に転移している。母の入院仲間で同じ乳がんだった女性は温存術に東洋医学だったか民間療法だったかを組み合わせて完治を図ったが、骨転移に因り亡くなった。骨転移、脳転移は怖い。まぁがんそのものは全部怖いんだけれど。
あぁ、今日も23時40分になってしまった。いつも更新が深夜になるから挨拶しておこうかな。「おはようございま~す!」